ももいろクローバーZ主演の『幕が上がる』が面白いと聞いたので遅まきながら見ました。
誰かが言ってたんですけど、舞台ってホント麻薬だと思うんです。
あそこで、拍手あびちゃうともうダメなんです。
その時の感動が忘れられなくなっちゃうんです。
その後の人生で普通に仕事をしているときでも、ついついあの頃の自分はもっと輝いてたって思っちゃうんです。
本作は、高校演劇を題材にした青春物です。
劇中のセリフでもあるんですけど、部活っていつか必ず辞めなきゃいけないです。
そこに価値があると思います。
期間が限定されているからこそ欠けがえのない物になるんです。
いつかは卒業しなくちゃいけないという点がアイドルとの共通点でもあります。
そこら辺を綺麗にフォーマットに落とし込んだのが最近だとアミューズの成長期限定ユニットの「さくら学院」でしょうか。
最近のアイドル映画ってドキュメントが多いです。
でも、本作はちゃんとしたフィクションを楽しませようという意志が伝わってきます。
「ももいろクローバー」から早見あかりが脱退した時に、一緒に紅白の舞台で再開しようって言っていました。
「ももいろクローバーZ」という物語は、紅白に出場するももクロちゃんと女優としてそこにゲストとして呼ばれる早見あかりが再開するっていうストーリーだと思っていました。
けれど、それは実現しませんでした。
去年の紅白ではももクロ側では卒業という表現を使いましたが実際には落選しました。
ももクロ側としては、3回も紅白に連続出場したんですから、早見あかりの方にもあそこにゲストで上がって来るぐらいの活躍を見せてほしかったです。
一昨年の朝の連続テレビ小説の『マッサン』にマッサンの妹役で早見あかりは出演していましたので、その時にNHK側が呼ぶべきだったとは思いますけど。
本作で気になった点としては、ももクロちゃんのビジュアルが若干追いついてない気がします。
2年生の部員で吉岡里帆さんが出ているのですが、吉岡さんの方がももクロちゃんよりかわいいです。
吉岡さんは、現在朝の連続小説『朝が来た』でも活躍しています。
黒木華さんもよかったです。『フラガール』の時の松雪泰子さんを彷彿とさせてくれました。
いつもの軟らかい女性じゃなくて、尖った女性を見事に演じてくれました。