ライバルはパンダです
国民的な人気者
黄色ヤバイ いやヤバくない
ブレテるわけじゃないんです
MA・YU・TA
ほっとけないのは何故でしょう?
MA・YU・TA
ヤバいくらい好きさ『キミが笑えば』より
けやき坂46の井口眞緒はテレビ初登場で自分のチャームポイントを音痴と答えた。名言である。しかし、井口以前に不安定な音程を武器にして活躍するアイドルが存在する。それが、まねきケチャのまゆたこと藤咲真有香である。
最近の私は花粉症のため確定申告に苦戦し税理士に向いてないんじゃないかと思いながら日々を過ごしていた。そのため現場から久しく遠ざかっていたのだ。しかし、今日はZepp Tokyo に行かなければならない。なぜならまゆたのことが心配でならないからだ。
Zepp Tokyo に行くくらい簡単だと思っている人も多いだろう。しかし、2016年10月1日~2日にかけてお台場で行われたフェス「第1回アイドルアワード」において、当日会場の最寄りの駅である青海と間違えて青梅へ行ってしまったアイドルが続出した。青海と青梅は地理的に真逆の方向なため、ライブ出演時間に間に合わないという騒動が起きたのだ。だから、地方から遠征するヲタクは間違わないように注意してほしい。
まねきケチャがZepp でワンマンをするのは何度目だろうか。私が記憶しているだけでも去年は2回やっている。これだけ頻繁にZepp でライブを行えるアイドルグループはなかなか見付からない。わーすたでさえZepp でのワンマンが決まった時にはメンバーが舞台上で泣いていたくらいである。Zepp は武道館に変わってライブアイドルの聖地になりつつある。
以前、私はまねきケチャの歌姫こと藤川千愛の素晴らしい歌声を聞きに行って、まゆたの壊滅的な歌声に衝撃を受けたことがある。その時から私とまゆたの物語がはじまったのだ。今日もまゆたのことが心配でならない。ちゃんとフリを間違えないで踊れるだろうか。いつものように音を外してないだろうか。プロデューサーのモジャ頭(古川完)に怒られていないだろうか。事務所の先輩のdrop 姉さんに苛められてないだろうか。兎に角、確定申告どころじゃなかったのだ!
藤川がアーティスティックな表現に走りがちになるのをまゆたの個性的な歌声とワンテンポ遅れたダンスがまねきケチャを絶妙なバランスでアイドルに留めさせてくれている。まゆたはまねきケチャのボランチの役割を果たしているのだ。
開場したら是非とも、まゆたを応援するために上手側のポジションを取りたい。まゆた推しは上手に集まるので推し被りは即ちライバルである。このような半地下の現場では推し被りは敵視すべきものである。開演前からヲタクどうしの戦いは始まっているのだ。しかし、私のチケットは2千円の安いAチケットのため後方からの彼氏ヅラスタイルでの観戦となってしまった。今の私の財力ではまゆたのアイドル人生を背負うには早過ぎたようだ。せいぜいここにいるヲタク達にはまゆたが地上に上がるまでの肥料となって貰おう。
ライブが始まるとまゆたは今日も全ての曲を同じ音程で歌うという離れ技を見せてくれた。セキュリティー会社BONDS をも巻き込んだまねきケチャの『厄介ピンチケ騒動』であるが私は遂にその真相を突き止めた気がする。まねきケチャの現場で厄介ピンチケが暴れる原因はまゆたの不安定な音程が世間にばれないために彼らがおとりになって騒いでいたのである。現にまゆたの不安定な音程はアイドル界でも一部の人間にしか知られていない。厄介ピンチケも私と志は一緒だったのだ。私は彼らと和解し肩を組みながらライブ会場を後にすることにした。
帰りにゆりかもめに揺られながらfacebookを見るとタイムライン上に写った同級生とその嫁と子供達がみんな同じ顔に見えてゾッとした。いや、人生を正しく積み重ねるとはきっとこういうことを言うのだろう。
次回こそ勇気を振り絞ってまゆたのチェキ券を買って絶対に言おう。
「まゆた、絶対結婚しような!」
絶対結婚しような!【ぜったいけっこんしような】
❶ヲタクがアイドルに言いがちなセリフのひとつ。❷とくに深い意味はなく「これからも応援するよ」くらいのノリ。❸アイドル側としては「お断りします」以外の選択肢はない。
『アイドルとヲタク大研究読本イエッタイガー』106頁参照
【大切なお知らせ】休養中でしたまねきケチャの藤咲真有香ですが、この度、グループを卒業、芸能界を引退することとなりました。本来であれば、ファンの皆様に、直接お伝えるところですが、体調面の不安や本人の希望もあり書面でのご挨拶とさせていただきます。何卒、ご了承願います。#まねきケチャ pic.twitter.com/FGcEo034jc
— 古谷完《コレットプロモーションP》 (@KanFuruya) May 26, 2017
スポンサーリンク
まねきケチャ全国ツアー2017『まねかれジャパン東京公演』セットリスト
1.冗談じゃないね
2.告白のススメ
3.一刀両断
4.キミが笑えば
5.妄想桜
6.きみわずらい
7.愛言葉
8.SPLASH
9.SEVENTH HEAVEN(新曲)
まねきケチャ主演短編映画『リルティング』prologue
10.どうでもいいや(新曲)
11.僕が僕を
12.モンスターとケチャ
13.妄想日記
14.ありきたりな言葉で
15.タイムマシン
En1.SEVENTH HEAVEN
En2.きみわずらい
公演日 2017.03.12(日)
会場 ZeppTokyo
開演 16:00
チケット代 2,000円
ドリンク代 500円
ロッカー代 300円