現在、東京では都知事を誰にするのかという議論が行われているが、関西ではもっと熱い議論が行われているそうである。
それがNMB48のツートップの一角である渡辺美優紀の卒業によりポストみるきーは誰かということだ。
7月3、4日、神戸ワールド記念ホールにて渡辺美優紀卒業コンサート「最後までわるきーでゴメンなさい」が開催された。
関西が生んだ稀代のアイドル・みるきーの卒業に立ち会おうと、両日ともに6000人のファンが会場を埋め尽くした。
4日には乃木坂46の堀未央奈、星野みなもみるきーの最後の雄姿を目に焼き付けようと会場に駆け付けている。
事件は初日のアンコール明けのMCでステージ上手に立っていた須藤凜々花(選抜総選挙44位)が突然手を上げるところから始まった。
はい、キャプテン、言いたいことがあります。
NMBとして大打撃じゃないですか、みるきー先輩の穴というのは。それは絶対に埋められないと思うんですよ。みるきー先輩は偉大すぎて。だから、その穴も含めてNMBとして、血まみれで進んでいこうと思ってます。ぜひともこれからのNMBを見てほしいなと思います。ここでみなさまに報告がありまして、発表したいことがありまして。8月3日発売のシングルで、私のソロ曲が収録されて・・・・・。(メンバー、「すごーい」の反応。会場拍手)本当になんで大人は波風を立てようとするんだと思ったんですが、私はここに商売しに来たわけでも遊びに来たわけでもなく、波風を立てに来たので(会場「おー!」の歓声)。今夜はネットを見ないということにして。荒れるのは承知で、みるきー先輩のシングルですので、頑張って歌います。よろしくお願いします(会場大拍手)」
カップリングのソロ曲を歌うメンバーは山本彩、渡辺美優紀に次いで3人目である。
つまり、みるきー卒業後のNMBの体制としては、山本彩のワントップ。これに続くNO.2として運営サイドからは須藤凛々花を推して行くことを意味していた。
「波風を立てに来た」という須藤の発言には痺れるものがある。
そして、最終日の4日。
『青春ラップタイム』を歌い終わると、山本がメンバーに話を振る。
岸野里香、木下百花、渋谷凪咲がみるきーへの思いを打ち明ける。
事件はその後に起きた。
話を振られたのは、白間美瑠(選抜総選挙24位)だった。
みなさん、みるきーが卒業する今、NMB48を私がこれから引っ張っていきたいです(涙声。そして大歓声)。そして、生誕祭でも宣言しました、NMB48のセンターを狙っていきたいです(大歓声)。昨日、発表あった、りりぽんのソロ曲、さや姉とみるきーの次のソロ曲を狙っていて、それを先越されたのが悔しいです。だからNMB48のセンターは誰にも譲りたくないです!(大歓声)そのために、しっかりと魂からの気合いで、お腹からの気合で死ぬ気で頑張りたいと思います!(会場大拍手)。絶対に実現します!
チームNでも妹キャラだった彼女が一歩前に出たのである。
世代闘争のライバルでもある矢倉楓子、藪下柊、渋谷凪咲、太田夢莉らに、一夜にして決定的な差をつけることになった。
この渡辺美優紀卒業コンサートでのポストみるきーを巡る争いが「神戸の乱」と言われている。
現在のNMBの構図としては、山本彩の一強、それに続くのが白間美瑠、須藤凜々花。その後に矢倉楓子、藪下柊、渋谷凪咲、太田夢莉の4人が続く状況である。
これらのメンバーを中心としてNMB48は「大阪夏の陣」に突入することとなった。
<参考文献>
AKB48新聞7月号
BUBKA (ブブカ) 2016年09月号
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