税理士試験に合格するまでの平均年数は7年というのを聞いたことがある。
税理士試験の受験資格が得られるのが、基本的に大学3年であるから、20歳で勉強を開始したとして合格するのは27歳ということになる。
私の場合は、税理士試験を受験開始したのが24歳で合格したのが35歳であるから、10年以上かかっているので決して優秀な方とは言えない。1万時間くらい勉強しただろうか。
言い訳をさせてもらうと、途中で仕事が忙しくて受験出来なかったことも何回もある。
簿記論や財務諸表論は比較的若い受験生が多いが、税法科目の受験生は受験会場に行くと、じじいやばばあがたくさんいるのでびっくりしたことがある人も多いであろう。
予備校の土日のロングクラスの受験生は社会人が多いのでみんな疲れ果てて死んだような目をしている。
あまり、言いたくはないが受験期間はプライベートでは、楽しい思い出がほとんど無い。勉強の方もほとんど時間が税法の条文を覚えるという退屈なものである。
私のような男の場合は、まだいいのであるが、今、勉強を開始しようとしている女子大生は是非、注意してほしい。
20歳で勉強を開始して税理士試験に合格するのは27歳である。
20歳から27歳という遊び盛りの時期に勉強をし続けなければならない。
合コンの誘いも、基本的に全部断らなければならない。
彼氏がいる人はデートの誘いも断らなければならない。フラれることもあるであろう。
最悪、私のように30歳を過ぎてもなかなか合格できない可能性も十分ありえるの。
30歳を過ぎて諦めたとしても、20代の青春は戻ってこない。乗りかかった船が沈没することも充分ありえる。
税理士試験は、科目合格制という都合上、なかなか諦めどきが難しい。これは、麻薬のようにたちが悪い。
税理士試験の緊張感はとてつもないものであり、脳みそが溶けそうなくらい緊張する。
緊張しすぎて、試験が開始した直後、頭が真っ白になってしまう人もいるくらいである。
あれほどの緊張は、もう人生で味わうことはないかもしれない。
統計をとったわけではないが、税理士試験という蟻地獄に嵌って婚期を逃した女性も相当人数いることが予想される。
税理士会の新人研修に行ったときに、半分は定年退職した税務署のOBだった時に、税理士試験とは何だったのだろうか、ということを考えさせられた。
税理士が儲かるか儲からないかはそれほど問題ではない。税理士試験が膨大な時間が掛かるのが問題である。
それでも、あなたは税理士を目指しますか。
目指すなら人生を賭ける覚悟が必要です。