寺田拓生税理士事務所

群馬県藤岡市の会計事務所

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税理士試験と仕事の両立は可能なのか。

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今日は、「税理士試験と仕事の両立」をテーマに書いてみようと思います。

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1.両立せざる得ない現状

まず、ずっと専念で税理士試験に合格するの人は希です。

20代の中盤になって来るとどうしても周りの目も気になって来ます。

専念は専念で「今年は落とせない。」というプレッシャーもキツイでしょう。

たいていの人が両立する時期がいつかは来ると思います。

まず、入社して1,2年は実務の勉強もしなければならないので、結果が出ません。

まともに、勝負できるのは3年目くらいからではないでしょうか。

会計事務所は3月、5月が忙しく、特に3月の確定申告時期は時計が0時を回ることもあります。

5月は、3月締めの会社の決算がありますので、また忙しいです。

一番多い時で、3月決算を5件やったことがあります。

もっとやっている人も多いでしょう。

5月の忙しい時期に、どうしても勉強が遅れてしまうのでそこからリカバリーするのが大変です。

願書を提出した頃には、心が折れかけていたりします。

2.勝ちパターン

個人的な見解としては、働いている人は、「先行逃げ切り」しか勝ちパターンはないと思っています

働いているとどうしても、初学で1発合格というの厳しいです。

A判定でも大健闘だと思います。

12月にA判定を貰って落ち込んでいるかもしれませんが、その時点では、かなりその科目では、他の受験生よりアドバンテージがあるはずです。

本試験で落ちたと思った場合には、すぐに勉強を再開して下さい。

そのアドバンテージを8月まで必至で守り抜くんです

専念の人は、最後の1カ月は1日10時間とか勉強してきますから、抜かれないように必死で守り抜くんです。

昼休みは、同僚と食事に行かず、1人で理論を覚えます。

飲み会の誘いは全部断ります。

平日は仕事から帰ったら最低3時間は勉強。

休日は、予備校と勉強。

体調面もそうですけど、メンタルがしんどいです。

女性の場合には婚期を逃すという危険もありますので注意が必要です。

男性の場合は勉強のし過ぎでハゲます。

正直、1番楽しい20代を勉強と仕事に捧げるわけですから、本当は税理士試験自体オススメしたくないです。

私の元同僚で横浜国大を出た秀才がいましたが、簿財は持っていますが、消費税法を何年も連続で落ち続けています。

3.複数科目の受験は?

仕事をしながら複数科目を受験するのは、個人的な見解を言わせて頂ければ危険です。

共倒れが濃厚です。

簿財でも厳しいと思います。

専念でも複数科目合格は難しいものです。

それに自分のスペックも関係してくるでしょう。

早慶クラスのスペックがあるのなら挑戦してもいいのではないでしょうか。

4.最後に

私の場合には会計事務所に就職するまで税理士試験を受けたことがありませんでした。

働き出してから、所長の勧めもあり受験しました。

それまでは、日商簿記1級を持っていただけです。

最初の2年は簿記論を受験して不合格。

3年目は財務諸表論に科目を変更してA判定で不合格。

4年目で財務諸表論にやっと合格。

その時には、仕事と勉強に疲れ体調面はボロボロでした。

その後、専念したり両立したりして10回ほど受験しました。

勝ちパターンは「先行逃げ切り」しかありませんでした。

それと、税法に行くと努力だけではなく、運の要素も必要になってきます。

どんだけ勉強して模試で高得点をとっても、落ちる時はコロっと落ちます。

普通に勉強しているのではダメです。

プラス何かが必要です。

例えば狂気です。

執念でも、怨念でもいいです。

そうでなければ、到達できないです。

最後に、税理士登録する際には、実務期間の証明に、所長の印鑑証明がいりますから、退職する際には、あまり揉めず穏便にすることを心掛けましょう。