今回は、税理士会のアンケート結果から、税理士報酬について調べてみました。
税理士会のアンケートの結果、回答者19,922人、回答総数634,785件、ひとりあたりの平均関与件数は31.9件となりました。
ひとりあたりの平均関与件数が、思っていたより多かったです。
うらやましいです。
正直、少しくらい仕事を分けてもらいたいくらいです。
以下が結果となります。
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顧問報酬(法人、月額)
1万円以下 48,816件 (7.7%)
3万円以下 333,388件 (52.5%)
5万円以下 175,837件 (27.7%)
7万円以下 35,656件 (5.6%)
10万円以下 25,531件 (4.0%)
10万円超 15,557件 (2.5%)
上から5万円以下で87.9%となっており、5万円超頂いていているところは、かなりの優良顧問先というこになります。
税理士報酬を下げるには
基本的に月額報酬は、会社の売上高や業種を基にして計算しています。
つまり、近年売上高が減少している会社ならば、税理士さんと交渉すれば、月額報酬を減らす余地があるといえるでしょう。
また、会計ソフトを自社で導入して自計化してもらうことによって料金を下げたりするケースもありますね。
アンケートでは、会社の規模がわからないのでなんとも言えませんが、税理士数の増加、ITによる業務の簡略化により、年々減少傾向にあると言えます。
私が、最初に会計事務所に就職した時は、月末になるとパートさんが税務署、県税事務所、市役所に申告書を直接提出に行っていたのですが、今ではほとんど電子申告していますので、そんな作業がなくなっています。
ちなみに、会計事務所や税理士事務所など税理士さんによって名称を変えたりしますが、両方同じものです。
IT化によって作業効率は上がっていますが、その分報酬も減っているわけですから、なんだかなーという感じです。
パソコンに仕事を取られているわけで、正直、怖いです。
パソコンがあまり得意じゃなかった私がこのホームページを一人で管理しているくらいですから、子供のころからは想像も出来ないくらいのIT化が進んでいるということでしょう。
税理士事務所は、月額報酬の他に、決算報酬や年末調整の料金を頂いています。
最後に税理士会のアンケートから法人の決算報酬を見てみましょう。
決算報酬(法人)
5万円以下 47,051件 (7.6%)
10万円以下 125,808件 (20.3%)
20万円以下 263,601件 (42.5%)
30万円以下 112,492件 (18.2%)
50万円以下 47,151件 (7.6%)
100万円以下 18,503件 (3.0%)
100万円超 2,210件 (0.9%)
個々の事情が違うでしょうしなんとも言えませんが
だいたい、20万くらいが相場というところでしょうか。
私が会計事務所で働き出した頃は、決算報酬は月額報酬の6カ月分というのが相場でした。
今でもその傾向が残っていると思いますが、ネットで調べて見ますと都市部を中心にその傾向が崩れつつあるような気がします。
〈参考資料〉税理士界 第1328号