寺田拓生税理士事務所

群馬県藤岡市の会計事務所

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会社を辞めて自分らしい生き方を?それって単なる自営業でしょ。

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最近、ネットを見ていて少々、危機感を感じることがある。

会社を辞めて自分らしい生き方をしよう的なやーつである。(ハライチ風)

アフィリエイトの報酬が会社の給料を超えたので脱サラしました、とか結構耳にする。

後学のために、著名ブロガーのサイトを覗いて見ると、地方公共団体のトップとシムシティーをやるとか、ちょっとした奇跡を起こしているではないか。

そんな奇跡に影響されて脱サラする人が出だしたら日本経済に計り知れない影響を与えてしまうと感じたため、1人の自営業者として会社は出来るだけ辞めないほうがいいという当たり前のことをここにあらためて宣言したい。

脱サラして1人で仕事をする人を最近は、フリーランスと呼ぶらしい。

そのフリーランスという言葉からして少々きな臭いではないか。

それって単なる自営業のことでしょ。

 

私の仕事は税理士である。

比較的、独立開業が多い業種と言っていいかもしれない。

しかし、最近では、この業界も独立せずに税理士法人でサラリーマン税理士というパターンが増えている。

正直、独立はしんどい。

自営業はしんどいのです。

しんどくて泥くさいのです。

わかり易く自営業のデメリットをいくつか挙げてみようと思います。

1.孤独

1人で仕事をするというのは、人間関係の煩わしさに悩まされることもないが、チームで1つの目標を達成するという喜びがないし、オフィスラブもない。

2.収入が不安定

サラリーマンの場合は毎月、決まった収入が手に入るが自営業の場合には、そうはいかない。悪い時は、赤字の時もある。女房、子供がいる人はよく相談すること。

3.病気になれない

病気になっても誰も仕事のフォローをしてくれる人がいないので、病気になれない。なったとしても、気のせいだということにして鬼の形相で仕事を片づけなければならない。

4.確定申告を自分でやらなければならない。

サラリーマンの場合には、会社が年末調整をやってくれるが、自営業の場合はそうはいかない。自分で帳簿をつけて確定申告をしなければならないのである。最近、あるクラウド会計ソフトがCMで全自動などとうたっているが、誇大広告もいいところである。青色申告はそんなに甘いものじゃない。(確定申告に困ったら私に相談するべきである。)

5.近所の人から変わった人だと思われる

自営業者の場合、土日に働くこともあれば、平日休んでいることもある。私の場合、気分転換のために平日の昼間に近所を散歩していることがあるので、変わった人だと思われている。

6.サラリーマンに戻れない

一度、自営業というものを経験するとサラリーマンに戻るハードルが高い。もし、仕事が見つかったとしても、上から命令されるのが久しくなかったため、必要以上にストレスを感じてしまう。

(まとめ)

私が何を書こうが独立する人は独立します。ただ、悩んでいるようでしたら転職という道を模索してからでも遅くはないのではないでしょうか。

決して月収100万円以上稼ぐカリスマブロガー対する嫉妬でこの記事を書いたのではないことをここに記しておきたい。

でも、外車乗りたい。