仕事なんてものは9割はつまらないものである。
残りの1割がおもしろければいいではないか。
9割のつまらない仕事を地道にコツコツ続けることによって、1割のおもしろい仕事をやらせてもらえるのである。
もし、仕事の10割がおもしろいというのであれば、それは仕事ではなく遊びである。
仕事とは、基本的にしんどいものなのである。
しんどいなかで、もがき苦しむことで成長することができる。
それを同僚と共有することによって、仲間意識というものが湧いて来るものである。
その仲間意識が幻想であってもいいではないか。
師走のせいであろうか、効率よく時間を使って自分の時間を楽しもうなどという論調を良く聞く。
それはそれでいいのであるが、やりたくない仕事を切り捨てて自分の時間を作ろうというのは疑問を感じる。
毎日、仕事があって3食ご飯が食べられて寝る場所があればそれでいいではないか。
幸せに対する欲求が上がってきているのであろうか。
こういうことを言うとブラック企業を擁護するようで嫌なのであるが、
一度仕事でも勉強でもいいから限界まで自分を追い込んで見るべきである。
そこまで追い込まれてこそ発揮できる力があるのではないか。
自分の限界を知っておくというのも大事なことである。
限界まで追い込んだとしても死ぬことは無い。
せいぜい病気で倒れて入院するくらいであろう。
先日、テレビで芥川賞受賞作家の羽田圭介氏が、テレビ番組に出演する理由について次のように答えていた。
生活に困って書きたくないものを書きたくない
そのためには、ある程度の貯金が必要
だから、テレビに出る
明快である。
たぐい希なる才能を持つ人気作家ですら、本当に書きたいもののためにやりたくない仕事をやっているのである。
だから、あなたも目の前にある仕事を誠実にこなしていけばいい。
悩むことは無い。