あんまり、書評って書いても全然読んで貰えないのでどうしようか迷ったんですけど、取りあえずこのページにたどり着いてくれてありがとうございます。
最近、1,500円くらいする、文字の大きいスカスカのビジネス書ばかり読んでいたので、久々に骨のあるノンフィクションを読めました。
コナー氏の主張によると、「大企業は生産を外部委託したからといって責任も外部委託していいわけではない。」とあります。
ここら辺までは、最近では社会問題になっていますし理解できます。
最終的には、「大企業の経営方針に私達、消費者も影響を与えて行くべきである」と主張しています。
私達消費者は、企業のホームページのCSR活動なんていちいち見ないですよね。
例えば中国の工場における労働環境の悪化は、利潤を求める企業と安さを求める消費者にもある程度責任はあるでしょう。
しかし、私達が日々の消費環境の中で、これは環境や人にやさしい商品だという判断をすることができるようになるのでしょうか?
コナー氏の主張では、国際フェアトレード認証ラベルすらも、あてにならないそうです。
ちょっと、問題が大きすぎます。
価格というものは、需要と供給で決まるのは、経済の基本原則です。
その原則の中に社会倫理というものをとり込むことが出来るのでしょうか。
個人的には、個々の事例を検証したわけではないので、疑問が残る部分もありますが、命を懸けて世界中を取材したコナー氏に経緯を表したいと思います。
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