寺田拓生税理士事務所

群馬県藤岡市の会計事務所

Home » 日記 » 税理士のY先輩の仕事の流儀

税理士のY先輩の仕事の流儀

calendar

reload

新社会人になるあなたへ。

国産高級車レクサスに乗って職員をこき使う姿は正に現代における税理士の理想像と言っても過言ではないだろう。

彼に出会っていなければ私は本気で税理士というものを目指そうとは思わなかったはずである。

彼の仕事に対する流儀をどうしても若者に伝えたくて今回、筆をとった次第だ。

私が彼に出会ったのは、最初に就職した税理士事務所で、彼は私の教育係として隣の席に座っていた。

新人の私は彼によく「人が話すときは必ずメモを取れ!」と叱られたものである。そのため、それ以来、私は人が話をしているときは必ずメモを取るフリをするようにしている。

その頃の彼はキャバクラに嵌っていて軍資金を確保するため、週五でファミレスの290円ランチを食べて節約していた。

そして、ドリンクバーを注文していないのに、お金も払わず勝手に飲んでいた。勝手に飲んで大丈夫なのかと訪ねた際に「オレ、そんなの一度も頼んだことないよ。」と言い放ったときには、私は自分の耳を疑ったものである。彼はいつも法律のグレーゾーンを歩いていた。

私の車の助手席に座る時には、必ずリクライニングを限界まで倒すため、正面から見るとほぼ水平に寝ていた。

宴会でコンパニオンに「何、飲みます?」と聞かれた際には毎回、無表情で「母乳」と答えていた。彼ほどの人間になると羞恥心というものを超越しているのだ。

彼が事務所から独立するときには、お客さんを引っこ抜きまくり事務所と揉め、立つ鳥後を濁しまくった。そのうえ、所長宛に毎年、年賀状を送るという律儀さも兼ね備えていた。

独立してからも「手伝いに来てくれ」と言っておきながら当日になって「やっぱり来なくていい」と平気で言い放った。

私が彼のことを「M町のトランプ」と影口を叩いていることがバレても、彼はトランプ大統領を支持しているため、決して怒ることはなかった。

そんな彼の最近の悩みであるが、彼が税務調査で苛めて税務署を退官してしまった税務署の職員がOB税理士として同じ支部に入会して来たため顔を合わせづらいそうである。知るか。

この記事をシェアする