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2020年の五月雨に完敗

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2020年の五月雨に完敗

オベーションを抱えて現れた高校二年生の彼は、私から全てを奪っていった。

また、この季節がやって来てしまった。あいつが今年もやって来るのだ。崎山蒼志がまたやって来るのだ。

sora tob sakana 主催フェスである「天体の音楽会 vol.3」の出演者に彼の名前が発表された時の私の恐怖は筆舌に尽くしがたいものであった。

今回で3回目となる当イベントであるが、2年前に行われた第1回の中野サンプラザ公演では、昨年の紅白歌合戦にも出演したKing Gnuに対してオタク達が着席して観覧するという「中野サンプラザ・King Gnu 地蔵事件」を引き起こしたように、ミュージシャン泣かせのイベントとして有名である。

昨年、フジロックにも出演したアーティスト・崎山蒼志にはこのイベントに出演するメリットなどはっきり言って皆無なのである。

では、なぜ彼がこんな地下アイドルの主催イベントなんかに出るのかと言うと、私は一つの結論に辿り着かざるを得なかったのである。

彼は同世代のアイドルと仲良くなりたいのだ。そして隙あらば山崎愛を崎山愛に変えようと目論んでいるのである。これを私は「崎山愛計画」と名付け度々警笛を鳴らして来たのである。バンドマンのモテたい願望と性欲を侮ってはならない。私達オタクはこれまで数多のアイドルをバンドマンの性欲によって失って来たことを忘れてはならないのだ。

山崎愛のことはもはや説明する必要はないであろう。sora tob sakana のフォトジェニック担当あり、映画『キッズ=ゼロ』のキッズグリーン・緑川翠役でのアクションシーンは記憶に新しいことであろう。

愛ちゃんにあのギターを聞かせてはならない。あの音色を聞かせてはならない。私の細胞レベルであの音色は危険だと警告するのだ。私があのギターを壊さなければならないのだ。私があのオベーションを全国の山崎愛ファンを代表して粉々にしなければならないのだ。

私に残された時間はそれほど長くない。私の望みはただ一つ。私は山崎愛のオタクとして死にたいのだ。崎山愛のオタクでは死んでも死にきれない。

時間的には前の週に行われる新しい学校のリーダーズとのツーマンライブしかない。私が高円寺まで行かなければならないのだ。

超満員の高円寺のライブハウス。舞台上の彼の姿を探す。

しかし、私は信じられない光景を目の当たりにするのであった。私が壊さなければならないはずのオベーションが何処にも見当たらないのである。

なんと、彼は舞台上で白目を剥きながら踵を上げて女体を抱えていたのである。

いや、あれは女体ではない。

彼のあまりにもエロすぎるブレスと指裁き、そしてそのギターの鳴き声に私の脳がオベーションを女体に錯覚して見せていたのである。

加○鷹が女体を奏でるかのように、彼はオベーションを奏でていたのであった。天才である。

これが2020年の五月雨なのか。音楽とはこういうものであったのか。私の体を足元から感動が突き上げて来る。2020年の五月雨とは女性の下半身が流す涙なのだ。

私は全国の山崎愛ファンに懺悔した。私はオベーションを壊すことは出来ない。女体は壊すことは出来ないのだ。私は女体が好きだから。

気が付いくと私は舞台に向かって叫んでいた。

「蒼志抱いて!」

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