ふと、客席を見渡して見ると一人の女性が目に涙を浮かべている。目の前で繰り広げられるパフォーマンスがそれほど尊いものなのだろう。
なぜ、僕らはこれほどまでにamiinAに惹かれるのだろうか。
ある人は言う。
その少女を失ったことにより劇団四季は一つの季節を失ったと。
また、ある人はこう言う。
その少女を失ったことにより劇団四季は日本のGDPの約2%の売上を失ったと。
2016年5月にamiinAにmiyuが加入してから私はamiinAというものから目を離すことが出来なくなってしまった。
思えば今年のTIF(東京アイドルフェスティバル)のメインステージ争奪戦は前哨戦から、そうそうたるグループが出場した。
「楽曲派の新星」amiinA
「ガチ恋製造工場」26時のマスカレイド
「ピンチケの巫女」「現代社会の闇」「現代に蘇る奇祭」天晴れ!原宿
「風花はオサカナだけじゃない!」Task Have Fan
「速すぎる高速ダンス」原宿物語
「去年のオサカナ姉さんの敵(かたき)とらせて頂きます!」パンダみっく
その他にも上野優華とOnePixelが出場していたがキャッチコピーが思いつかなかった。
最終的には、26時のマスカレイドがメインステージ出場を決めることになったが、近年まれに見るレベルの高い戦いであった。
更に、昨年のメインステージ争奪戦に遡って見ると勝者は今年、惜しくも紅白出場を逃した「地下アイドル界の巨人」まねきケチャである。その他では、神宿やsora tob sakanaなどが参戦している。つまり、来年のアイドルシーンの主役になるのは、間違いなく今年のメインステージ争奪戦の出演者なのだ。
今年のメインステージ争奪戦の出演者の中でもamiinAの主催イベントWonderTraveller!!!は是が非でも参加したいイベントだった。今回で6回目の開催となる。開催日が近づくにつれ発表される豪華な出演者に、胸の高鳴りが抑えきれない。
ヤなことそっとミュート、BiS、sora tob sakana、そして、アーティスト宣言を経て再びヲタク現場に戻って来てくれた「出戻り娘」東京女子流。その他にもmiyuちゃんの同級生のお兄さんが所属するバンドのLucky Tapesなどが参加してくれた。
6時間を超える長尺イベントであるが、私は迷わず開場前から並んだ。それは、ひとえにamiinAのチェキ券が枯れるのが何よりも怖かったのである。衣装が変わるたびにチェキを撮るのは、私達ヲタクの責務だ。
『monochrome』での圧倒的な表現力は、もはや一つの演劇と言っても過言ではないだろう。
『signal』ではいつものように会場中に激しいモッシュが巻き起こる。
14曲目のラストの曲は、披露するたびに過去最高を更新していく『Canvas』。
「あーああーああああー、ああああー、あーあああー」
ヲタク達の合唱が鳴り響く。
まるで、地球が産声を上げているようだ。
amiinAが音楽を解放しようとしている。
amiinAが、私という存在を更新してくれる。
そして、私はふと恐怖に慄く。
なぜなら、私達はいつかamiinAとお別れしなければならないからだ。これほど辛いことはない。アイドルがアイドルでいられる時間は本当に短い。私達ヲタクは、そのほんの一瞬の輝きを捉えなければならない。今日は、そんな瞬間に立ち会えたのではないだろうか。
帰りの電車の窓に、今日撮ったチェキを見ながらにやける自分の顔が写るのを見て泣き出しそうになったので、そっとチェキをタッパーにしまった。
外は今にも雪が降りそうな寒さだ。
なぜ、僕らはこれほどまでにamiinAに惹かれるのだろうか。
それは、既に『signal』の歌詞に書いてある。
彼女達が「本当の歌を選んだかから」である。
一昨日、劇団四季ライオンキング18周年を迎えました👏🏻👏🏻
おめでとうございます((o(´∀`)o))miyuが出演した記念公演は15周年。
時が経つのは早いですね。
写真記事から引用しました📰#劇団四季 #18周年#amiinA #miyu #15周年 pic.twitter.com/907OkWbW4o— miyu_amiinA (@miyu_amiinA) December 22, 2016