この世界には二種類の人間がいる。それはひめたんと握手した人間と握手していない人間だ。
今、私は幕張メッセで行われている乃木坂46の全国握手会に来ている。関東中のひめきゅんがここ幕張に集まっているのだ。この炎天下の灼熱の暑さを乗り切ればもう少しでひめたんに会える。
中元・純奈レーンのぼりが輝いて見える。遂に私はこの世界にある唯一の聖地に辿り着くことに成功したのだ。
しかし、聖地を目前にして私の体が言うことを聞いてくれない。ひめたんとの握手で事故りたくない。その思いが私の体を鉛のように重くする。もし、ひめたんに嫌われたらどうしよう。そんなことになったらこれから先どうやって生きていけばいいのだ。
隣の星野みなみちゃんのレーンに並び直そうか。
いや、そんなことをしたら私はひめたんブロガーの称号を返上しなければならない。それに私のブログの読者は私と同じで変わり者が多い。もし、私が中元レーン以外に並んだら何を言われるか分かったものではない。私には中元レーン以外に並ぶという選択肢は無いのだ。
そして遂に私はひめたんと握手することに成功した。
中元日芽香は実在した。私の目の前にいる。その差ゼロ距離。私はその時確かにこの世界の中心にいたのだ。
今、中元日芽香は完全に仕上がっている。次の16枚目シングルでも選抜メンバーとして活躍することだろう。私がゼロ距離で確かめて来たので間違いない。
しかし、第1レーンの西野七瀬の行列には度肝を抜いた。まさか、あそこまで差があるとは。
最後に在宅のひめきゅんにひとことだけ言わせてもらおう。
どうだ、羨ましいだろう。悔しかったら幕張まで来い。
(中元・純奈レーンの待ち時間11分でした。剥がしがめちゃくちゃ早いので一言しか喋れません。)