寺田拓生税理士事務所

群馬県藤岡市の会計事務所

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【消費税】建設仮勘定も課税仕入になります。

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今日は、建設仮勘定の消費税の取扱いについて説明しようと思います。

たまに、プロでも知らない人がいますので、気をつけて下さい。

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原則

建設仮勘定は、原則として物の引渡しや役務の提供があった時点で、仮払消費税をたてます。

つまり、例えば工場を建てている時に、材料の納入や部分的に完成しているところであれば、消費税を払ったことになります。

仕訳でイメージしてもらうと次のようになります。

支払時:

(建設仮勘定)100 (現金預金)108
(仮払消費税)8

完成時:

(建物)100 (建設仮勘定)100

このように、完成する前に仮払消費税をたてることが、出来ますので完成までに期をまたがるような時には、消費税を安くすることができます

例外

実務的には、こちらの例外処理が行われていることが多いような気がします。

それは、完成した時に仮払消費税をたてる処理です。

仕訳でイメージしてもらうと次のようになります。

支払時:

(建設仮勘定)108 (現金預金)108

完成時:

(建物)100   (現金預金) 108
(仮払消費税)8

こちらの例外処理のポイントとしては、継続して適用しなければならないということです

そのため、例外処理から原則処理に切り換えたりすると、税務署に指摘される可能性があります。

建設仮勘定の消費税額は多額になることが多いですので、顧問の税理士さんがいるようでしたら、よく相談するようにして下さい。