こんにちは、税理士の寺田と言います。
今回は、投稿するか迷ったんですけど、ここしか発表する場所がないので投稿します。
税理士会の会報誌の原稿なんですけど、「こんなのは、税務署に見せられない!」と言われてボツにされました。
こっちとしては、税務署が怖くて税理士なんてやってられるかと思ったんですが、あんあまり波風を立てないように辞退させていただきました。
これを読んでいる税理士の方やこれから税理士になられる方は、以下のようなものを税理士会の会報誌に投稿すると、ボツにされますので参考にして下さい。
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租税教室の作文
教壇に立つのが怖かったのであります。
私は、3歳まで狼に育てられたという過去があり、なかなか人間というものを本心で信じることができなかったのです。
人間を信じることが出来ないものが教育の現場に足を踏み入れて良いものでしょうか。
児童の目は真実を写す鏡です。
金勘定のことしか考えていない銭ゲバの自分を児童の瞳を通して見たくはなかったのです。
また、近年では加齢のせいか頭髪が大分薄くなってきており、「税理士=ハゲ」というイメージを児童に与えてしまうのではないかと危惧していたのであります。
さらに、受験直前の中学3年生の12月の貴重な時間を奪うことに対して私のなかで折り合いをつけることが難しかったのであります。
租税教室の二週間前の担当教諭とのミーティングでも困難を極めました。
私はさくら学院中等部3年のMOAMETALこと菊地最愛さんとYUIMETALこと水野由結さんのどちらが、かわいいかということを議論の中心として児童と同じ中学3年生にしてレディー・ガガのオープニングアクトを務めるという彼女達の偉業について児童達と語りあいたかったのですが、担当教諭は「税金とは関係ない!」との一点張りで認めてはくれませんでした。
また、所得税の累進課税のブラケットを理解してもらうことが難しく、所得に限界税率をいきなり掛けるものと勘違いしていたようで理解してもらうのに苦労しました。
授業内容としましては「公平・中立・簡素」の視点から課税を考察し、垂直的公平や水平的公平、世代間の公平を中心に議論を行い、公平と中立がトレードオフになっている関係をいくつか例示しました。
また、「最適課税論」や“幻の名税”と言われた「支出税論」の実現可能性についても児童達と意見を交わしました。「BEPS」や「マイナンバー」についても議論を行い、最終的には現在の政府税制調査会のあり方について討論を重ねているうちにチャイムがなってしまいました。
今回、私が租税教室で得られた教訓としましては、「人前でしゃべると結構、口が渇く」ということでしょうか。