6月26日放送、「欅って、書けない?」。
MCの澤部さんが喋り出す。
メンバーの皆さんに本日ご報告があります。
セカンドシングルの発売が8月10日に決定致しました。
セカンドシングルを歌う欅坂46のメンバーは21名です。
欅坂46の20名とけやき坂46の長濱ねるの計21名となります。
メンバーから歓声があがる。
長濱と一緒に参加出来ることに涙を流すメンバーもいる。
長濱はこの時、デビュー前に平手友梨奈と朝5時に早朝ランニングしていたことを思い出していた。
毎朝ふたりで走った。
ふたりともすっぴんでパーカーのフードを被って。
今思えばすごい格好であった。
アンダーポジションで出番が来ることもあるので振りを覚えるため、早朝に平手とダンスレッスンをした。
家でも観れるように動画を撮らせてもらったりもした。
その場所は私のお気に入りの場所。
いろいろな想いを消化できないときはいつもそこに行く。
そこでいつも尾崎豊の『Fotget-me-not』を聴くのだ。
尾崎豊を好きになったのは父の影響だ。
けやき坂46のオーディションのとき、急遽私もフォトセッションに参加することになった。
急に「欅」と「けやき」の縁が切れてしまうんじゃないかっていう不安や寂しさが募った。
いつものお気に入りの場所に行った。
電話の着信音が鳴る。
平手が「今どこにいるの?話そう」って。
「いつものランニングのところにおるけど、寒いけんいいよ」って言ったんだけど平手は直ぐに来てくれた。
会うだけで心が軽くなった。
イヤホンをふたりで片方ずつ耳に付けて尾崎を聞いた。
私と平手の関係は、女の子特有の「仲良し」っていう感じじゃなくて「温度が合う」という感じだ。
根底が一緒なので、お互いに気を使わなくて済む。
最初はあまり喋らなかった。
距離感もあったし、私も自分から輪に入っていけなかった。
でも、今年の初めにたまたま二人になる機会があっていろんなことを話した。
家族のことやグループのこと。
その頃はメンバーは、まだみんな「自分自分」て感じで、「つぎに雑誌にソロで呼ばれるのは誰だろうね?」みたいなグループとしての一体感が無い感じだった。
私はみんなよりも「外」の立場だったので一歩引いて客観的にグループを見ていた。
ただ、平手だけは私と同じことを感じていたようだった。
彼女はグループを背負って頑張っている自覚もあったし、すべての仕事はグループのためだという想いを抱えて望んでいた。
あんなにもグループのことを想っているのに共感してくれる人がいないようだった。
そんな時に「今はそういう時期じゃないよね。もっとグループとして団結しなきゃ。これからグループで頑張っていきたいのに・・・・」そんな話をふたりでしたのだ。
そこから通じ合うことが出来た気がする。
平手は人一倍グループへの想いが強くて自分で気を張っている。
まだ中学生だから無邪気に甘えたい時もあるはずなのに。
だから、どうやったらこの子の消化しきれずに抱えているものを、少しでも吐き出せるんだろうって思ってたくさん話すようになった。
今では私のほうが甘えちゃう時もあるくらいだ。
私の話を平手が聞いてくれることで、私自身もたくさん救われている。
MCの澤部さんの声が聞こえて来た。
2列目7番、長濱ねる。
彼女の物語は始まったばかりだ。
<参考文献>BUBKA (ブブカ) 2016年08月号
【関連記事】
・長濱ねる物語②~旅立ちの朝編~
コメント
う~~ん
てこちを不必要に批判した自分を恥じる。
by yasumetal 2016年9月11日 9:53 PM
ご理解ありがとうございます。
20日にドームに行ってこようと思います。
by 税理士の寺田さん 2016年9月11日 10:12 PM
本当に有益なポスト。多くのおかげで再び。ファンタスティック。
by Creditos Rapidos 2017年3月24日 10:36 PM