佐々木琴子のことを考えていた。
握手会が塩対応になっているらしい。
塩対応と聞くとAKB48のぱるること島崎遥香の代名詞と言っていいかもしれない。
しかし、島崎と琴子では格が違う。
島崎はスターだし塩対応が一つの売りになっている。
琴子は美形だがアンダーの3列目である。
昨日の幕張メッセの全国握手会では、佐々木琴子は第9レーンでキャプテンの桜井玲香と一緒であった。
運営側としては、キャプテンの桜井の姿を見て何か感じとってほしいという希望もあったのであろう。
たしかにおっさんと握手をするのは嫌だというのも分かる。
しかし、桜井目当てで来たお客さんを釣ってやろうという気概がほしかった。
現在のアイドル産業は握手会やファンとの交流は避けて通れない。
しかも、乃木坂46は握手アイドルAKB48のDNAを受け継ぐグループである。
琴子の目には一体何が見えているのだろうか。
たぶん、私が見ている世界と琴子に見えている世界は違う。
琴子にとって、アニメ以外の全てのものは、素粒子の塊に過ぎないのだと思う。
琴子の前に立っている私達も人間では無く素粒子の塊に見えているのである。
つまり、机や椅子といった無機物と同じなのである。
だから、彼女の表情は常に無である。
先日の『nogibingo!』でくす玉が割れた時も琴子一人だけ無反応であった。
そこには、一切の感情と言うものが欠落しているように見える。
琴子自身も自分が素粒子の塊であり、感情というものは行動の後から付いてくる電気信号に過ぎないと考えているのだ。
簡単に書くと、私達と一緒にアイドルというフィクションを共有しようという気持ちが見えない。
これほど寂しいことは無い。
琴子は別のステージに旅立とうとしている。
出来ることなら大声で引き留めてやりたい。
コメント
コメントはありません。