朝、鏡の前で自分の毛根が年々死んでいくのに恐怖を覚える時がある。
これ以上のホラーがあるであろうか。
伊藤万理華さん(以下敬称略)が映画の主演をやると聞いた時、私の正直な感想としては
弱い。
まりっかで大丈夫なのか。
正直な話あまりお金の匂いがしない。
そんな感じだったと思う。
当時の伊藤万理華はアンダーの女王と言ったところであったろうか。
現在まで乃木坂46の個人PVは数えきれないほど作られて来たが、伊藤万理華の「まりっか’17」「ナイフ」を超える作品は出て来ていないと言われている。
まさに、伊藤万理華とは個人PVの女王である。
最近の個人PVに関してはクリエイターが作りたいものとファンが見たいものに差が出て来ているような気がしてならない。
本作『アイズ』はキングオブコメディの高橋氏が出演しているため地上波で見ることが出来ないという噂を聞いたので近所のTUTAYAに駆け込んだ次第である。
B級ホラーという意見も聞こえて来るが、私の感想としては作品として丁寧にしっかり作られたものであり十分楽しめた。
逆に伊藤万理華というものを知らなかった方が先入観なしに楽しめた気もする。
誤解を招くようなことは書きたくないが、生駒里奈主演の『コープスパーティー』より全然面白い。
伊藤万理華のファンの方には100分の個人PVがそこに存在するわけだからそれだけで満足出来るだろう。
本作を見て欅坂46の長濱ねる氏が伊藤万理華を推す気持ちが少し分かったような気がする。
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1stシングル個人PV『ナイフ』監督・柳沢翔
『ぐるぐるカーテン』Type-C収録。
(伊藤万理華)「当時15歳で、初めてひとりでやった仕事がこれ。お芝居とか演技とかまったくわからない状態から入っていったけど、撮影中に『自分がやりたいのはこれだ』って実感しながらやってた記憶があります。一番好きな場面は、後半の胸にナイフが刺さって横たわるシーン。一発撮りでOKだったんですけど、女の子の繊細な心の変化を表情から感じてほしい。今でもよく見る作品で、私の原点です。」
出典:『乃木坂46×週刊プレイボーイ2015』集英社126頁