欅坂46の「サイレントマジョリティー」のカップリング曲『キミガイナイ』の序盤で渡辺梨加がメンバーから担がれて来た時の衝撃を今でも忘れることができない。
最初は一体何が起こっているのか理解することができなかった。
振付をしたダンサーのTAKAHIRO氏の想像力にただただ脱帽する。
このTAKAHIRO氏というのはとんでもない人であのマドンナと一緒にツアーを回っていたそうである。
振付の一つ一つに必ず意味があるはずである。
ガンキャノン説。
ガリバー旅行記説。
渡辺がポンコツだから運んだだけというリスク回避説。
さまざまな憶測が流れたが、メンバーの菅井友香のブログにヒントが書かれていた。
今回のライブで、 カップリング曲も全て披露させて頂きました!
『 キミガイナイ 』では、
「誰が聴いているのだろう マーラーの憂鬱な交響曲」
という歌詞に注目して頂きたいですべりかがイントロで運ばれていた理由が分かるかもしれません!
出典:菅井 友香公式ブログ
どうやらマーラーの交響曲の5番第1楽章の『葬送行進曲』をモチーフにしたようである。
あの時、渡辺梨加はどんな気持ちで担がれていたのだろうか。
先頭で担いでいる志田愛佳はどんな気持ちで担いでいたのだろうか。
もし、自分の娘がアイドルになると言い出して初めてのライブで渡辺梨加を担いでいるのを見たら親御さんはどう思うだろうか。
もう何週間もこのことを考えている。
担がれている渡辺梨加の姿はまるで彼女の宝物のジンベイザメのぬいぐるみの「アオコ」のように雄大であった。
担いでいる方の志田愛佳の顔がどこか引きつっているように見えたのは私の気のせいであろう。